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マロンとの七転八起?
先週木曜日に、予約してあった卓球教室(単発)に行ってきました。

先日、ド下手にもかかわらず、試合に出たのは体育館のコーチにもすでに知れていました。(世間は狭い…)



マリンは初心者、マロンは入門者のため、コーチも一度にこの二人の指導はさすがに厳しく、交代で卓球マシンを使い、あとの一人がコーチの指導を受けるスタイルになりました。

二人ともそれぞれに基本のフォーム(マリンの場合はカットのフォーム)が身についていないので、今日は引き続きその練習をしようということになりました。



マロンは自閉症児者にみられるように<模倣>が得意ではありません。

やって見せてもあまり効果がないどころか、混乱することにもなりかねないので、

手を添えたり、体の部分をこちらで動かして覚えることに多くの比重を置いています。

ただ、体の記憶になるにはかなりの時間がかかるし、その間に変な癖が付きがちです



先日の試合の時も、やはりもともとの羽子板うちになってしまっていました。

察するにそれがしっかりマロンの体に染み付いてしまっているようです。

体の記憶をストップできるくらいにインパクトがあって、しかもマロンが覚えやすいやり方…ということで一般には考えにくいでしょうが<言葉>のたとえを併用することにしました。

マロンが理解可能で、実行もできる、基本フォームを忠実に再現する言葉の例え…。

言葉の試行錯誤を繰り返してもマロンは混乱します。

できる限り最短距離で行かなくてはなりません。



ず~っと見ていて

「ボールは横から打ち、最後に敬礼♪」

といいながら、マロンの手をつかんでサーブをしてみました。

幸運なことにこれはマロンのドつぼにはまったらしく

「あぁ~っ!!わかったぁ~~~!!」

次々ときれいなフォームでよいボールを打つだけでなく、

「え~っと、横からでしょ。最後は敬礼でしょ。だから、いち、に~、ポコッ♪」

自分でフォームのチェックとイメージ練習をしていました。



それからはちょっとした指摘も一層素直に受け入れたり、自分なりにチェックを繰り返したりと、それまでのマロンとは明らかに大きな態度の変化がありました。



親子関係という、大きくて、しっかりしたバックボーンはあるにせよ、

信頼はこうして生まれていくものでもあるということの劇的なプロセスを見た思いがしましたし、こうやって彼の手持ちのコマを増やしてあげればよいのかと、私にとってもちょっとした発見ではありました。



【2007/03/18 23:18】 | その他
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